コラム
Column
一次締めとは
高力ボルトを締め付ける際、「一次締め」という工程があります。
これから建設業に就く方は、一次締めは必ず行う作業なので知っておくと良いですね。
ここでは、一次締めとは何かについて説明します。
▼高力ボルトの締め付けについて
高力六角ボルト、トルシア形高力ボルト、溶融亜鉛メッキ高力ボルトは、以下の3段階の工程で締め付けることが定められています。
高力ボルトは正しく施工されて初めて、品質が発揮できます。
・一次締め
・マーキング
・本締めの3段階
一次締めの前に仮締めを行うことがありますが、これは定められているわけではなく、一次締めをしやすくするためです。
▼一次締めとは
高力ボルトは、ナットの締め付けで軸部に張力を発生させることで接合を保ちます。
張力は均等でなければならないため、2段階に分けて締め付けを行います。
その1段階目が一次締めです。
本締め前にボルトと部材を完全に密着させることにより、本締めでしっかりとボルトが締まります。
一次締め後の後、本締めの前に行うマーキングは、締め付け後の検査でナットの回転量を目視で確認するため必要です。
■必要な道具
一次締めは、各高力ボルトの呼び径に応じたトルクで行います。
レンチ内部でコントロールされた一次締め専用レンチを使用することがおすすめです。
▼まとめ
一次締めは、高力ボルトの締め付け工程の1つです。
一次締めで高力ボルトと部材を密着させることが重要で、適切なトルクと専用のレンチを使って行います。