株式会社 北岡建工

コラム

Column

鉄骨の継手について詳しく解説


鉄骨を使った建築物には必ず接合部分があり、これらの接合部分を合わせるときに必要なのが継手です。
ここでは、鉄骨の継手について詳しく解説していきましょう。

▼鉄骨の継手とは
鉄骨の建築物をつくる場合、2つの部材をひとつにする必要が出てきます。
この部分を一体化するために、高力ボルト摩擦接合などによって剛接合する部分を鉄骨の継手と言います。
建物をつくる上で必要な部材は、12m以上にもなることが多く、この長さの鉄筋を作ったり運んだりすることは不可能です。
そのため、鉄筋を複数に分割して製作・運搬し、現場で継手を使ってひとつの部材に完成させます。
つまり継手は、施工と運搬をする上で必要になるものなのです。

▼鉄骨の継手の重要なポイント
鉄骨の継手で大切な点は、ふたつの部材をしっかり一体化させることです。
建物を設計するときに、構造上の計算では継手などは考慮せずにひとつの部材として考えられます。
それに対して、実際の部材を2つに分けたことにより必要な強度が得られないようなことがあれば大きな問題になります。
そのようなことにならないように、2つに分けた部材をしっかり一体化させるように、継手を接合する必要があります。
そこで、もととなる材料の耐力よりも継手部分の耐力を大きくする「保有耐力接合(保有耐力継手)」とすることが決められています。

▼まとめ
鉄骨の建物をつくる場合、多くの部材はかなりの長さが必要になりますが、その長さの部材を製作・運搬することは不可能です。
そこで部材を2つに分けて作り、現場で接合させる方法が取られており、そのときに必要とされるのが継手です。
是非参考にされてみてくださいね。

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