コラム
Column
鉄骨加工による建築鉄骨の制作方法
建築用の鉄骨材料は専門の工場で加工、製作されて初めて建物をつくる役割を果たせるようになります。
ここでは、鉄骨加工について具体的に解説していきます。
▼鉄骨加工に必要な材料
鉄骨とは建築の骨組みとなる素材のことで、鉄骨を使った建築物を作るために鋼材を加工して作られます。
鉄骨加工に必要な材料は主に次の物になり、JIS規格品（日本工業規格）あるいは国土交通省による認定を受けた物が使われます。
・溶接用鋼材
・スタッド
・高力ボルト
・溶接材料
▼鉄骨加工の流れ
鉄骨加工を行う場合、次のような流れになります。
①打ち合わせ・スケジュール
ゼネコンから受注し、設計図をもとに鉄骨の取り付けや大きさについて打ち合わせをして、スケジュールを立てていきます。
②図面を作る
鉄骨制作業者が鉄骨を作るための工作図という図面を作ります。
施工者や設計者と相談しながらCADによって作られます。
③切断・加工
専用の機器を使って鋼材を指定した形に加工し、溶接用鋼材を作ります。
ここで鋼鉄を切断・加工し、実際に使えるような骨組の形になります。
④組み立て・溶接
溶接によって切断された鋼材の接合部分を固定させます。
溶接作業は国家資格を持つ技能者が行います。
⑤検査・引き渡し
完成した鉄骨を検査します。
厳しい検査に通ったら発注者への引き渡しが行われます。
▼まとめ
鉄骨加工とは、材料となる鋼材を建物に使う形や大きさに加工するための作業のことを言います。
完成後には厳しい検査が行われ、安全な建物の骨組みとしてきちんと使用できることが重要です。