株式会社 北岡建工

コラム

Column

鉄骨造における筋交いの手順について


建物の耐震性を高める上で重要な役割を果たすものの一つに、筋交いがあります。
筋交いとは、木造の建築物に対しての呼び方ですが、鉄骨造の場合はブレースとも呼ばれます。
今回は、そんな筋交いについてお話ししていきます。

▼筋交いの特徴と役割
筋交いは、柱と梁の間に斜めに入れられる部材のことで、耐震性や耐風性を高める役割があります。
柱と梁で作られた一般的な建物の構造は長方形の形をしており、接合部分が弱い場合には地震や強風の際に水平からの力を受けると、菱形に変形してしまう恐れがあります。
このことを避けるために、長方形の対角線となる部分に筋交い(ブレース)を入れ、強度を増します。
筋交い(ブレース)は、引っ張る力と圧縮する力に対して強さを発揮します。

▼筋交いを取り付ける手順
筋交い(ブレース)は次のような手順で取り付けられます。

①計測
柱や梁の部分を計測してブレースの大きさを把握します。

②作成
計測した大きさに合わせて鉄骨ブレースを作成します。

③取り付ける
周囲の部分の型枠に水とセメントで作るモルタルを入れて鉄骨ブレースを取り付けます。
鉄骨ブレースの取り付けには、1カ所につき2週間前後かかります。
鉄骨造りの建物に斜めに入れる筋交い(ブレース)は近年、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物にも対応可能になっており、多くの建物に使われています。

▼まとめ
筋交いとは、建物の柱と梁の間に斜めに入れる部材のことで、鉄骨造の場合はブレースと呼ばれます。
引っ張る力と圧縮する力の両方に強いという特徴があり、筋交い(ブレース)を入れることによって地震や強風による水平力に強い建物になりますよ。

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